シミュレーションの自動終了について

fdtd

#1

シミュレーション中のjob managerウィンドウではauto shutoff levelを表示しています.auto shutoff levelとは解析領域内の残留光エネルギーを示す指標です.この値は設定時間より短い時間でシミュレーションを自動終了させるかどうか決めるための指標で,一般的にはauto shutoff levelが最小値(デフォルトでは1e-5)以下になればシミュレーションは自動的に終了します.まれにjob managerが1から最小値の間の値を示しながらも解析が突然終了することがありますが,これは必ずしもシミュレーションが自動終了条件に達する前に終了したことを意味する訳ではありません.シミュレーション中に生成されるログファイルが以下のメッセージを表示している場合,シミュレーションは適切に終了しています.

“Early termination of simulation, the autoshutoff criteria are satisfied.”

ではなぜこのような予期せぬ自動終了が起こるのでしょうか? job managerは一定の時間ごとにauto shutoff levelの値を更新しながら表示していおり,その表示を更新する前にシミュレーションが早期終了条件に達してしまった場合に上記の現象が生じます.auto shutoff levelの表示の更新時間は設定したシミュレーション時間のおよそ1%です.従って設定したシミュレーション時間が,光パルスが解析領域を通過し切る時間と比べて十分長い場合,job managerのウィンドウ 上でshutoff levelが徐々に減少していく過程を見ることが難しくなります.しかしながら,先にも述べたようにこれはシミュレーションになんらかの問題があるわけではなく,job managerの情報表示方法に帰結するものです.
auto shutoff levelの表示方法に関する設定を変更することはできません.例えば,表示を更新する時間をシミュレーション時間の0.1%にするなどです.しかしながら,“Edit FDTD simulation” ウィンドウの"Advanced options"タブから, shutoff levelのサンプル時間を内部的に変更することはできます.デフォルトでは内部的なサンプル回数は100に設定されています.大抵の場合この値はシミュレーション時間の1/100以下なので十分小さく,従ってjob managerに表示される値よりも頻繁にshutoff levelは内部的にモニターされています.